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運用事例 · スキルカセット構築テンプレート

運用事例:
秘書エージェント。

スケジュール管理・経費精算・メール対応など、毎日当たり前にこなしていて「仕事」として数えていない事務作業を、複数のエージェントに分担させた事例です。移動中にDiscordへボイスメッセージを送るだけで指示が伝わり、報告が音声とテキストの両方で返ってきます。打ち合わせや商談の録音を送れば、議事録とレポートが返ってきます。秘書を雇うほどの規模ではない中小企業・一人事業者を想定しています。

秘書エージェントは、カレンダー・メール・領収書といった個人情報の中枢に触れます。この事例では「どこまでの権限を渡すか」の線引きを、最初のヒアリング段階で業務ごとに決めてから設計を進めます。

使う道具は2つだけ

道具役割たとえるなら
チャットのClaude(claude.ai)会話しながら「何を作るか」を決める。設計図・仕様書を作る係建築士との打ち合わせ
VS CodeのClaude Code決まった設計図をもとに、実際にファイルを作りコードを書く係現場の大工さん

進め方の基本フロー

  1. チャットのClaudeと会話 → 「何を作るか」の仕様書ができる
  2. その仕様書を元にした指示書(TASK.md)をチャットのClaudeが作る
  3. TASK.mdをVS CodeのClaude Codeに渡す → 実際に作ってくれる
  4. 出来上がったものをチャットのClaudeに報告 → 次の指示書をもらう
  5. ①〜④を繰り返して完成させる

秘書業務の棚卸し(ヒアリングの土台)

「秘書に任せたい」と考えたとき、実際に何を任せるのかは意外と言葉にしにくいものです。実在の秘書職の業務範囲を踏まえて、以下をヒアリングの土台にしています。

スケジュール管理

経費精算

メール対応

議事録の整形、各種フォームの下書き、出張が発生する場合の航空券・宿泊先の候補出しなども対象にできます。出張手配は必須の機能ではなく、出張が少ない業態では最初から対象外にして構いません。

なぜ1体ではなく複数のエージェントに分けるのか

「秘書エージェント」と聞くと、なんでもこなす万能な1体を思い浮かべるかもしれません。この事例では、業務ごとにエージェントを分ける構成を推奨しています。

判断基準が業務ごとに違うため

権限の範囲を分けられるため

壊れたときに切り分けやすいため

目安: まずは「スケジュール」「経費」「メール」の3体から始めるのが扱いやすい構成です。最初から細かく分けすぎると管理の手間が増えるため、運用しながら必要に応じて分割・統合していきます。

ボイスメッセージで指示し、音声で報告を受ける

この事例の要は、パソコンの前にいない時間でも秘書が動くことです。そのために、Discordを音声の往復ができる窓口にします。

入力方向(あなた → エージェント)

出力方向(エージェント → あなた)

ボイスメモを送るだけで、議事録とレポートが返ってくる

注目の機能 · 設定手順つき

ここまでは「エージェントへ指示を出す」ための音声でした。もうひとつ、手元にある録音そのものを成果物に変える使い方があります。

打ち合わせが終わったら、スマホの録音アプリで録っておいた音声を、移動しながらDiscordへ送るだけ。数分後には、要点・双方の意向・決定事項・アクションアイテムまで整理されたレポートが返ってきます。机に戻ってから議事録を書き起こす作業がなくなります。

特定の業種向けの機能ではありません。取引先との商談、社内の打ち合わせ、面談、電話会議の録音など、人が話した内容を後から整理したい場面すべてで同じように使えます。会議ツール(Zoom・Google Meetなど)との連携も不要で、音声ファイルさえあれば形式を問いません。

送ってから返ってくるまで

返ってくるレポートの中身

項目内容
会議概要収録時間・推定参加者数・主題
時系列の要約トピックごとに区切り、開始時刻付きで記載
双方の意向・立場各者が望むこと/懸念していること
決定事項合意・確定した事項のみ
アクションアイテム表形式。担当が読み取れない場合は「担当未確定」
未解決・保留事項結論が出ていない論点・次回持ち越し
文字起こしの信頼性メモ誤認識が疑われる箇所・聞き取れなかった区間

レポートの項目は、プロンプトを書き換えるだけで自由に組み替えられます。商談なら「価格・条件に関する言及」を足す、採用面談なら「候補者の希望条件」に置き換える、といった調整が可能です。

追加のAPI契約は必要ありません

「誰が話したか」は推定である前提で使います

この構成では話者分離(誰の声かを機械的に判別する処理)を行わず、役割の違いはLLMが文脈から推定します。レポートには「話者A(推定)」のように、推定であることが明記された形で書かれます。金額・納期・合意事項など後で争点になりうる箇所は、必ず一緒に保存される文字起こしの原文で裏を取ってください。話者分離は運用を始めたあとから追加できます。

この機能の設定手順を見る

Discordの専用チャンネルの作り方から、文字起こしの導入、常駐設定、動作確認、レポートのカスタマイズ、話者分離の追加まで、ゼロから設定できる手順をガイドにまとめています。

議事録機能の設定手順を見る →

全体スケジュール(6フェーズ)

フェーズ内容使う道具成果物
Phase 0要件ヒアリング(現在の事務作業・任せる範囲・権限の線引き)チャットのClaude要件シート
Phase 1エージェント構成の方針決め(何体に分けるか・各担当の権限範囲・連携ツールの選定)チャットのClaude構成方針書
Phase 2カセットの構築(SKILL.md/WORKFLOW.md・専用SPEC/soul.mdすべて必須)チャットのClaudeSKILL.md・WORKFLOW.md・SPEC/soul.md
Phase 3実装(反復)・音声往復の組み込みVS CodeのClaude Code動くカセット本体
Phase 4テスト・動作確認両方検証済みカセット
Phase 5仕上げ・ドキュメント化チャットのClaude完成品+使い方ガイド

任せたい範囲は人によってまったく違うため、ヒアリングを飛ばして使える完成済みTASK.mdは用意していません。必ずPhase 0の要件ヒアリングから始めます。

今すぐ始める: Phase 0 キックオフ・プロンプト

このプロンプトを、そのまま「チャットのClaude」(claude.ai)の新規会話に貼り付けるだけで、Phase 0の要件ヒアリングが始まります。

日常の事務作業(スケジュール管理・経費精算・メール対応など)を 引き受ける秘書エージェントを作りたいです。 プログラミング初心者なので、あなた(チャットのClaude)が設計・仕様決めの パートナーとして、実装はVS CodeのClaude Codeが担当する役割分担で 進めたいです。
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続きはT1ご購入後、専用ガイドでご覧いただけます。
(Phase 0の詳細ヒアリング項目・権限の線引きの決め方・音声往復の設定手順・Phase 1以降の指示書テンプレートを含む全文)

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免責・注意事項

メールの自動送信は、運用開始時は無効にすることを強く推奨します。下書きまでをエージェントが作り、送信はご自身が判断する構成から始めてください。誤送信は取り消せません。また、経費精算で扱う金額・税区分は最終的に申告者の責任になります。エージェントは集計と仕分けの下ごしらえまでを担当し、最終確認は必ず人が行う前提で設計してください。

詳しい構築手順はガイドで

Phase 0の詳細ヒアリング項目・権限の線引きの決め方・音声往復の設定手順・Phase 1以降の指示書テンプレートなど、全文はBALIA OSガイドにまとまっています。

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